投稿日:2021年8月24日 | 最終更新日:2023年11月29日
WEB集客を目的としたコンテンツ制作を行うことになったものの、何から始めればいいのか、顧客目線のコンテンツはどうやって作ればいいのか分からず頭を抱える営業担当者も多いことでしょう。
今回は、コンテンツ制作の流れやWEBならではのコンテンツ、効果的な使い方などを紹介します。
↑上記動画は、下記記事を要約した記事動画となっておりますので、お忙しい方や要点を端的に理解されたい方は、合わせてご視聴いただければと思います。わかりやすくコンテンツ制作の流れとポイント メリット・デメリットを解説しております。より理解を深められたい方は、下記記事も参考に頂ければと思います。
コンテンツ制作とは
コンテンツ制作とは、ウェブサイトやSNS、広告などで使用するための文章、画像、動画などの情報素材を作り出すプロセスのことです。
コンテンツは、企業の価値観やメッセージを伝えるための重要な手段であり、ユーザーへのインパクトを与えたり、ブランド認知度の向上、エンゲージメントの促進、商品やサービスの成約(申し込み)に役立ちます。
コンテンツ制作の重要性
コンテンツ制作は、ターゲットとするオーディエンス(ユーザー、コンテンツの読み手)に響く情報を提供しなければなりません。
質の高いコンテンツを提供することで、ユーザーの信頼を得ることができ、結果として、リピーター獲得やブランドロイヤリティの構築に繋がります。さらに、SEO対策の観点からも、検索エンジンによるサイト評価の向上やトラフィックの増加にも寄与します。
コンテンツ制作の流れは、大きく分けて、企画立案、リサーチ、コンテンツのアイディア出し、ライティングやデザイン、チェックと校正、改良と公開までのステップがあります。
それぞれのステップでは、ターゲットとするオーディエンスのニーズや関心を把握すること、ブランドメッセージを明確にすること、そして高品質なコンテンツを一貫して提供することが求められます。
メリットとしては、適切に実施されたコンテンツ制作によって、ブランドの認知度向上、企業の専門性や信頼性のアピール、そして顧客との良好な関係構築に貢献する点が挙げられます。
デメリットとしては、高品質なコンテンツの制作には多大な時間と資源が必要であり、また時間をかけても、必ずしも予想通りの成果が得られるとは限らないというリスクがあります。
コンテンツ制作における成功は、明確な戦略のもとで、ユーザーの興味を引きつけ、エンゲージメントを促進し、さらにはアクションへと導く力強いコンテンツを生み出すことにかかっています。
制作されるコンテンツが一貫してブランドの価値を伝達し、ターゲットオーディエンスに最適化されているかどうかが、その効果を大きく左右します。
コンテンツ制作の流れ
ビジネス活用では、効果的なコンテンツ制作が不可欠です。コンテンツは、顧客との強い結びつきを築き、ブランドの価値を高めるためのものであり、その制作における流れとポイントは成功への鍵を握っています。ここでは、コンテンツ制作の一連のプロセスとその際における重要なポイントを見ていきましょう。
事前準備と調査
コンテンツ制作の第一歩は、十分な事前準備と市場調査から始まります。ターゲットオーディエンスを定義することで、彼らの興味やニーズに合致したコンテンツを企画することができます。また、競合分析により市場内での立ち位置を把握し、差別化されたコンテンツの方向性を定めることが可能です。
この段階では、キーワード調査やトレンド分析も行い、SEO対策を視野に入れたコンテンツを検討します。目標とするユーザー(オーディエンス)に適切に到達し、共感や信頼を呼び起こすための情報を集めることが重要です。
アイデアの生成とプランニング
準備と調査の次は、アイデアを形にして具体的なプランニングを行うフェーズです。ブレインストーミングやワークショップを通して、インスピレーションを得て、革新的なコンテンツアイデアを発展させます。クリエイティブな視点と戦略的なアプローチを組み合わせることで、魅力的で効果的なコンテンツプランを構築することができるでしょう。
ここで重要なのは、コンテンツの目的と戦略を明確にし、どのような形でオーディエンスに提供するかを決めること。デザインやライティング、ビデオ制作など、さまざまなコンテンツ形式を検討し、制作プロセスの細かなステップを計画に落とし込みます。
WEBコンテンツを作る上でかかせない点は、ユーザーから検索されているキーワードから逆算しつつも、ターゲットオーディエンスを想定して作り上げるプロセスが重要です。
つまり、ターゲットオーディエンスから逆算して制作しても実際に検索されるキーワードを軸にコンテンツ制作されていないのであれば、ユーザーに読んでもらえる機会は少なくなってしまいます。
この点は難しく、一朝一夕で制作できませんので、WEB担当者は何度もトライアンドエラーでコンテンツ制作を進めるのがよろしいです。
賢明なコンテンツ制作では、事前準備とキーワード調査、そしてアイデアの生成と記事構成プランニングが核となります。
後に続くライティング、ビジュアル制作、チェック、公開の各段階での成功に大きく寄与します。これらのステージがしっかりと結びついたことで、効果的なコンテンツが誕生し、ブランド価値が向上するのです。
WEBコンテンツの制作のプロセス
WEB上のコンテンツとは、自社が提供するさまざまな情報やサービスの総称で、文章や画像、動画、メルマガなどがあります。コンテンツ制作の大まかな流れは以下の通りです。
- キーワードを選ぶ
自社の商品やサービスとマッチするキーワードを見つけるのがポイントです。売り上げにつながる検索キーワードで、上位に表示される可能性の高いものを選びましょう。自分や知人がどういったキーワードで検索しているかを調査することから始めましょう。
- アウトラインを作成する
魅力的なコンテンツを書き出して、アウトラインを作成します。大きなカテゴリに分け、どのようなコンテンツにするのかを図で示しながら、イメージを固めていきます。例えば、ECサイトで商品の販売ができるようにする、ラインのチャットで問い合わせできるようにする、など直接行動につながるようなコンテンツにするのがポイントです。
- コンテンツを制作する
検索エンジンで上位表示されるには、実際の文章やコンテンツの内容も大きく影響します。日本語として不自然にならないように、キーワードや関連語を含んだ文章にしたり、オリジナルな内容のコンテンツを心がけたり意識しましょう。
コンテンツ制作の流れをきちんと踏むことで、顧客の利便性に応えるコンテンツが完成します。制作が進むにつれて、確認や判断しなければならないことが増えていきます。効率よく進捗状況を管理できるようにしておきましょう。
種類別!コンテンツ制作のポイント
以下11個のコンテンツについて、種類別に制作のポイントを紹介します。
- 口コミ
- 動画
- ホワイトペーパー
- 記事
- 成功事例
- メールマガジン
- プレスリリース
- 漫画
- SNSの投稿
- 音声
- ニュースレター
それぞれのコンテンツの特徴を理解して、最も効果的なコンテンツを選びましょう。もちろん組み合わせて使うことも可能です。
口コミ
口コミは、ユーザーが発信した「生の声」から成り立つコンテンツです。カスタマーレビューや導入事例など、商品やサービスをプロモーションするには有効で、ユーザー側からもメリットが分かりやすい特徴があります。
口コミの信ぴょう性を悪用した「ステマ(ステルスマーケティング)」が問題となってきています。口コミを使うときは、どこの誰なのかを明らかにし、直筆などをそのまま使うのが効果的です。
動画
動画は、伝えたい情報を映像にしてユーザーにへ届ける手法です。情報量は、文字や写真だけのコンテンツの5,000倍以上になるといわれています。スマートフォンの普及やインターネット環境の向上により、動画コンテンツがちょっとしたブームになっています。
YouTube等の動画の視聴者はり深い感情的なつながりを感じ、情報を容易に消化、記憶できるのです。企業やブランドは、ビデオを利用して商品の特徴や使用方法、企業文化を紹介し、視聴者に強い印象を残すことができます。
特に、ストーリーテリングを取り入れたビデオコンテンツは、人々の関心を惹きつけ共感を誘います。また、SNSでの拡散力は絶大で、視聴者が自発的に共有することでリーチを拡大することができるのも大きなメリットです。
ビデオコンテンツの効果はデータで証明されており、視覚的な情報は聞いた情報よりも記憶に残りやすいとされます。さらに、ビデオを含むメールマーケティングは、含まないものよりもクリックスルーレートが高くなり、ウェブサイトの滞在時間も延ばす効果があります。
YouTubeやTikTokなどで誰でも気軽に配信できるようになったものの、自社を紹介する動画は、専門家に外注したほうが、高品質のコンテンツが作れるでしょう。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは本来、公的機関や政府が発行した公式文書もしくは、報告書のことでしたが、近年ではWEBサイトへの集客のための手段となっています。ビジネスで活用できる調査や統計などをまとめた情報コンテンツで、ダウンロードした企業や個人のアカウントを取得しやすいのがメリットです。
ホワイトペーパーをダウンロードすることでメルマガ配信などにつなげ、商談に話を進めるやすくなります。
記事
記事コンテンツとはWEBコンテンツのメインになるものです。テキストデータで構成され、ある程度の文章量が求められます。ターゲットを明確にして記事を書くと、ユーザーは「私の求めていたことだ」と認識し、興味を持ちながら最後まで読んでくれます。自分のことだと思って、最後まで読んでくれたユーザーの共感度が増し、行動を起こしやすくなります。
効果的なブログ記事を構成するためには、読者が関心を持ち続けるようなテクニックが必要です。
最初に、記事のテーマに関連する問題を提起し、読者の好奇心を刺激します。情報を段階的に展開し、論点ごとに詳細を追加することで、記事にリズムをつけることができます。
ストーリーテリングの手法を取り入れることで情報を人間味のあるものに変え、読者の感情に訴えかけられます。
SEOの観点からも、キーワードを適切に選定し、自然に文中に盛り込むことが大切です。これにより検索エンジンの検索結果においてより高い位置にランクされる可能性が高まります
参考記事:オウンドメディアとは?メリット・デメリットや主な運用目的をわかりやすく解説
事例
事例コンテンツとは、顧客の導入事例を紹介するものです。なぜサービスを導入したのか、何に困っていたのか、サービスを導入した結果どのような利益が得られたのかなどを顧客目線で説明してもらうことで、読み手はあたかも疑似体験をしている気分になります。購買を促すコンテンツとして高い効果を発揮します。
自社のWEBサイトに組み込み、顧客の名前や顔写真を掲載することで信頼性を高められます。
メールマガジン
メールマガジンとは登録された顧客に対して、ニュースや読み物などの情報をを定期的にメールで送るものです。インターネットの黎明期から活用されてきたコンテンツで、情報提供や販促として使われます。専門知識がなくてもすぐに実行でき、費用もあまりかかりません。URLなどを入れることで、新商品の購入やキャンペーンなどに結び付けることができます。
メールマガジンを制作する際のポイントは、継続的にネタを探し、定期的に同じ時間に配信することです。内容が薄いと開封しなくなるので気を付けましょう。
プレスリリース
プレスリリースは、自社の経営・サービスについての情報をマスコミやメディア向けに発信するコンテンツです。もともとは報道関係者向けに作成する文書でしたが、近年は自社のWEBサイトに掲載する企業も多く、一般の人が目にする機会も増えています。新商品や新サービスなどを紹介するのが主流で、プレスリリースが注目されるとメディアで取り上げられる機会も増え、認知拡大につながります。
プレスリリースを制作する際のポイントは、過度な表現やアピールは避けて、客観的に紹介することです。
漫画
漫画は、漫画雑誌に掲載するものではなく、企業のマーケティングに活用する前提で制作されたコンテンツです。文章で詳しく説明しないと表現できない内容でも、漫画を使うと効果的に伝えられます。論理的に説明するよりも分かりやすく、楽しく読み進められるため、サイトの滞在時間を長くする効果も期待できます。
社長を主人公にして、商品の制作秘話を漫画にすると、商品への思いや会社の方針に共感されるため、会社のブランディングにもつながります。記事を読んでもらうきっかけとして漫画を作成するケースもあります。
社内で漫画が得意な人がいればよいのですが、漫画を描いて言葉を厳選するのは難しく、時間もかかります。プロに外注するのがおすすめです。
SNSの投稿
SNSはその即時性と拡散性、対話性によって他のメディアとは一線を画しています。これらのプラットフォームでは、リアルタイムでの情報共有が可能であり、ユーザー間でのコミュニケーションも活発に行われます。そのため、企業やブランドはSNSを利用してターゲットオーディエンスと直接関わり、関係構築を行う絶好の機会を持っています。
また、SNS上で効果的なコンテンツを制作し配信することで、ブランド認知の向上、顧客の参加とエンゲージメントの促進、そして最終的にはコンバージョンの増加を目指すことができます。このような影響力を持つSNSコンテンツの重要性が、現代のデジタルマーケティング戦略において非常に高まっています。
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSに投稿するコンテンツは、各プラットフォームの特性を考慮した上で行う必要があります。
Facebookは多くの人がビジネス目的で使用しています。写真や動画、文章の投稿だけでなく、ライブ動画や広告、イベント、アンケートなどの多くの機能があり、上手に使いこなすと高い効果を発揮できます。
Twitterは文字のみの投稿からスタートしましたが、今では動画や画像も投稿できます。コンテンツには、担当者のスキルやセンスが問われることもあるでしょう。
Instagramは10∼20代の利用が多く、ビジュアルでPRしやすいのが特徴です。インスタ映え、フォトジェニックな商品を投稿するにはピッタリです。
音声
音声コンテンツは、情報を音声で伝える手法です。 Podcast(ポッドキャスト)はインターネットラジオの一種で、音声によるデータファイルで、個人でも気軽に配信できます。
ニュースレター
ニュースレターは、会社が顧客に向けて定期的に発行する手作り新聞のこと。自社の活動に関わるニュースを印刷物やメールで送るのが一般的です。
顧客が役に立つ情報がメインで、信頼関係を構築したり、会社のファンになってもらうことを目的としています。定期的に発行すれば関係性が深まり、購買につながります。
メールで配信することが多いため、メルマガとよく似ていますが、頻繁に自社の商品やサービスの宣伝をしないのがポイントです。
コンテンツ制作の方法は2種類
コンテンツを制作する方法は以下の2つがあります。
自社でコンテンツを制作する
外部にコンテンツ制作を委託する
制作の予算や期間、業務量などによって自社で編集チームを立ち上げてコンテンツを制作したり、外注したりしましょう。外部に委託する場合は、制作の一部だけをお願いすることもできます。
自社でコンテンツ制作する
コンテンツを自社で制作すると、独自性・話題性のある企画を自分たちで考え、形にするための力が身に付きます。編集チームを構成し、執筆依頼や掲載許諾などを行う編集担当者を決め、コンテンツの指針を持って全体の舵を取ることが大切です。
参考記事:WEBライティングとは?タイトル・見出し・本文執筆のコツをわかりやすく解説
コンテンツを自社で制作するメリットやデメリットは以下の通りです。
自社でコンテンツ制作するメリット
• 制作料金が抑えられる
コンテンツ制作はWEB総合業者や専門業者、フリーランスなど数多くの企業や個人が対応します。業者によって制作料金も異なります。自社で制作すると、料金を抑えることができます。
• 人が育つ
コンテンツ制作は0(ゼロ)を1にするクリエイティブな作業です。自社のスタッフだけでコンテンツを作る経験をすると、社員の企画力や文章力などが磨かれます。
• 会社の資産になる
良質なコンテンツは、会社の価値やブランド力を高めます。
自社でコンテンツ制作するデメリット
• 業務に負担がかかる
編集チームは自分の業務を持ちながら兼任する形となるため、業務に負担がかかります。
• マンネリになりやすい
効果的なアイデアを出すには、情報収集やリサーチ、ブレーンストーミングを行うことが必要ですが、自社で行うと馴れ合いが生じ、マンネリ化することもあります。
外部にコンテンツ制作を委託する
WEB制作会社やデザイン会社、WEBコンサルタントなどコンテンツ制作を行っている業者は数多く存在します。最近では、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトを使って、制作を委託することも増えてきました。
外部にコンテンツ制作を委託する場合のメリットやデメリットは以下の通りです。
外部にコンテンツ制作を委託するメリット
• 思いつかないようなアイデアを提案してくれることもある
制作の経験がない人材が集まり、何もない状態から独創的なアイデアをひねり出すのは、なかなか難しいです。一方、専門家はその道のプロでさまざまな業種のコンテンツに関わっているため、経験も豊富で幅広い視野を持っています。
• 人材育成の必要がない
社内でコンテンツ制作ができる人を育てるのは時間も費用もかかります。その道のプロに任せることで、スキルを持った人材の採用や育成の手間を省くことができます。
外部にコンテンツ制作を委託するデメリット
• 費用がかかる
誰に頼むかで費用が異なります。できれだけ安く済ませたいなら、事前に見積もりを取って比較しましょう。
• 能力に差があったり、質が悪かったりする
WEB制作を行う業者の能力や得意分野はさまざまです。料金の高さと品質や能力が、比例するとは限りません。事前に確認することが大切です。
まとめ
WEB集客を目的としたコンテンツ制作は、全体の流れを把握し、スケジュールに余裕を持って取り組むことが大切です。
自社で制作することも外部に委託することもできますが、紹介した11のコンテンツの特性を考慮した上で、効果的に使いましょう。
カッティングエッジ株式会社は、15年のWEBマーケティング経験で得たノウハウを提供するSEOコンサルティング会社です。鋭く研ぎ澄まされた槍(やり)のような感性で、WEB集客やWEB戦略をサポートします。コンテンツ制作やコンテンツ制作でコンサルティングをご希望の方はお気軽にご相談ください。
カッティングエッジ株式会社 代表取締役 竹田 四郎
WEBコンサルタント、SEOコンサルタント。WEBサイトの自然検索の最大化を得意とする。実績社数は3,000社を超える。
営業会社で苦労した経験より反響営業のモデルを得意とし、その理論を基に顧客を成功に導く。WEBサイトやキーワードの調査、分析、設計、ディレクションを得意とする。上級ウェブ解析士、提案型ウェブアナリスト、GAIQの資格を保有する。著書:コンテンツマーケティングは設計が9割