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WEBライティングとは?タイトル・見出し・本文執筆のコツをわかりやすく解説

WEBライティングとは

投稿日:2021年8月25日 | 最終更新日:2023年11月30日

誰もがWEBライターとして自由に、気軽に情報発信できる時代だからこそ、WEBライティングのスキルがますます重要になってきています。伝えたいことさえあれば、思いのままただ単に文章を書くことは一見、簡単なように思えます。

しかし、読み手に伝える・伝わる文章を書くためにはテクニックも重要になります。「書く力」と「伝える力」を身に付けることは、WEB集客に欠かせません。玉石混合のWEB上で、ライバルに差を付ける書き方のコツ、構成や執筆のポイントを紹介します。

WEBライティングとは

WEBライティングとは、インターネット上のWEBサイトやブログ、SNSなど、デジタルな媒体で情報を伝達するためのテキスト文章を作成することです。WEBライティングは、単に情報を提供することだけでなく、読者の関心を引き、理解しやすいコンテンツを作る技術が求められます。

WEBライティングの重要性

デジタルの世界では情報があふれており、ユーザーの注目を引きつけ維持することが困難です。同業者や類似するメディアも多いため差別化が図りにくい側面があります。

そのため、WEBライティングにおいては、ユーザーの検索意図を正確に捉え、関連性の高いコンテンツを提供することが重要です。また、コンテンツの信頼性を高めるためには、情報源を明記し、正確なデータに基づいた執筆が求められます。

自身が体験している一次情報や二次情報を適切に使いユーザーニーズに沿った情報に提供することが重要です。結果として、単なる集客にとどまらず、自社やメディアのブランドの価値、信頼性を築き上げることにつながります。

WEBライティングの手順

WEBライティングの手順

WEBライティングは、以下の流れで行うと書きやすくなります。

記事の構成を作成する

コンテンツが持つ目的を明確にします。文章を通して読み手に何を伝えたいか、「文章全体が目指すゴール」をまず設定しましょう。

記事を執筆する

ゴールに向かうために必要な材料を書き出し、絞り込んだ上で、記事を書きます。例えば、新商品の紹介がゴールのコンテンツだと仮定してみましょう。新しく搭載された機能や従来製品とどのような差異があるのか?従来商品を使っていたユーザーの悩み、追加で欲しいと感じていたポイントなど、具体的な材料を収集し、文章の流れを決めてから執筆します。

記事を推敲する

書いた記事を吟味します。分かりにくい表現は無いか?具体性を欠く表現や、言葉の重複などの有無についてをチェックし、場合によっては文章を修正したり表現を言い換えたりします。如何にして読み手に分りやすく、正確な意図で伝えることができるのか?というポイントを押さえ、客観的視点を持って推敲を繰り返します。

記事を公開する

WEB上に記事をアップして、誰もが読める状態にします。

ブログやCMSなどを使っている場合、直接記事を思うままに書き始めることもできますし、その方が簡単だと感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、WEBライティングの手順で大切なのは、思いつくままに、いきなり書き始めないことです。構成段階で、目的を明確にしましょう。ゴールが決まれば、ゴールに向けて、何をどのように伝えればいいかが見えてきます。

記事は書いた後も大切です。ワードの音声読み上げ機能などを活用して、しっかり吟味した上で、公開しましょう。

WEBライティングの基本となる文法

WEBライティングの基本となる文法

WEBライティングの基本となる文法として、主に以下の2つがあります。

PREP法
SDS法

文章の書き方はいろいろありますが、WEBライティングに絞ると、この2つをマスターすれば分かりやすく伝わりやすい文章が書けます。

PREP法

PREP法のPREPとは、Point(要点)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(要約)のことです。つまり、最初に結論となる要点を書き、その理由を書きます。理由に説得力を持たせるように具体例を挙げ、最後に要約として結論を繰り返します。PREP法は上司への報告などにも有効です。

PREP法が文章だけでなく、上司に報告する場合にも使えることについて、PREP法で説明してみましょう。

(例)
結論:PREP法は、分かりやすい文章を書くだけでなく、上司に報告する際にも使えるテクニックです。
理由:なぜなら、結論から始めるため、読み手が全体を把握しやすくなるからです。
具体例:全体像を理解した上で話を聞くと、納得しやすく、ストレスを感じません。たとえば、私はこんな体験しました。
結論:PREP法は上司に報告する際にも使えます。

PREP法を使うと、最初に結論があるので話のあらすじが分かり、ストレスを感じません。理由や具体例で共感を集め、さらに念押しで結論を繰り返すことで、記憶に残りやすくなります。

SDS法

SDS法のSDSとは、Summary(全体要約)Details(詳細説明)Summary(全体要約)のことです。プレゼンテーションで使える手法で、最初に全体の要約を伝え、次に詳細を説明し、最後に全体のまとめとして要約を繰り返します。

SDS法が文章だけでなく、プレゼンテーションの場面でも使えることを、SDS法を用いて説明します。
(例)
全体要約:今回は、SDS法がプレゼンテーションに効果的な手法であることを解説します。
詳細説明:SDS法とは、要約→詳細→まとめという構成です。プレゼンテーションでも、今から何の話が始まるのか分からないまま話を進める人がいますが、疑問を持ったまま話を聞くことほど、ストレスになるものはありません。だから、まず何に関する話なのかを示した上で、内容の詳細を説明し、最後にまとめることで伝わりやすくなるのです。
全体要約:以上のように、SDS法は文章構成だけでなく、プレゼンテーションにも使える手法なのです。

SDS法はシンプルな構成で、ライティングやビジネスシーンだけでなく、自己紹介、自己PRなどに幅広く使えるテクニックで、詳細な説明に重きを置いているのが特徴です。

WEBライティングの基礎・基本

WEBライティングの基礎・基本

WEBライティングの基礎・基本は主に以下の4つです。

検索意図を設定する

検索意図とは、Googleなどの検索エンジンで、検索キーワードを入力するユーザーの気持ちや感情のことです。どのような状況で何を知りたいのかを設定します。SEO対策やコンテンツマーケティングで使われる手法です。

読者のゴールを設定する

相手が何を知りたがっているのかをより具体的に考えます。

ペルソナを設定する

ペルソナとはマーケティング用語で、商品やサービスを利用する典型的で最も理想的なお客様のことです。分かりやすい文章を書くには、ターゲットを明確にすることが大切です。

10代男性と設定するより、10代・高校生・男性・北海道在住・父母と妹(中学生)・アニメファンなどペルソナを具体的に決めれば、ターゲットに向けた文章が書きやすくなります。

検索意図を満たしたコンテンツを作成する

ユーザーがどのような意図を持って検索をしているのか?、どのような検索意図を持っているユーザーがよりコンバージョンに繋がりやすいのかという仮説を立てることも大切です。検索意図を設定し、たくさんの検索キーワードを洗い出した後、コンテンツを作成していきます。コンバージョンにつながるキーワードを絞り込んだ上で、コンテンツをまとめるようにしましょう。

WEBライティングは検索意図を意識するのが大切です。ユーザーの利益になる内容であることはもちろん、検索エンジンにとっても読み取りやすい文章が必要なのです。

タイトル・見出しを作成する際のコツ

タイトル・見出しを作成するコツ

WEBライティングにおけるタイトル・見出しのコツは、以下の4つです。

タイトルの前半にキーワードを使用する

文章の内容が一目見て分かるようなタイトルにするのが大切です。さらに、文章を読みたいと思わせるような心を引き付ける言葉を選びましょう。タイトルの前半に、検索設定したキーワードを使用すると、SEO対策にもなります。

タイトルは30文字前後にする

タイトルは30字前後を意識してください。パソコンの検索結果に表示される最大文字数が32文字だからです。半角でも全角でも1文字となり、文字数が多すぎると途中から「…」と表示されてしまうのでご注意ください。

見出しにキーワードを自然に使用する

文章のまとまりを段落といいます。まとまりごとに中見出しや小見出しを付けると、文書が読みやすくなります。もちろん見出しにキーワードを自然に利用してください。WEBサイトの文章を読むユーザーは、長文を好まない傾向があるため、見出しごとに区切ることで、短く読みやすい記事となります。

コンテンツが一目でわかる見出しにする

WEBサイトを訪れるユーザーは、興味・関心のあるテーマに対し結論を知りたくて検索しています。コンテンツが一目で分かるような見出しにして、ユーザーの離脱を防止することが大切です。

WEBライティングにおける執筆のコツ

WEBライティングにおける執筆のコツ

WEBライティングにおける執筆のコツは、以下の10個です。ユーザーが読むのをやめてしまわないように、分かりやすい文章を書くことが大切です。理解できない、自分には関係ないと思った瞬間、ユーザーは離脱してしまいます。

リード文で問題を提起する

リード文とは記事の導入文のことで、多くのユーザーはリード文を読む中で「この先を読む価値があるか?」を判断している文章。つまり、ここでユーザーの興味や関心をいかに惹きつけることができるのか?が、記事全体の成否を握ることになるのです。

リード文に、問題提起を織り込むとその後の文章がというのが非常に書きやすくなリます。「なぜ今この文章を読む必要があるのか?」というポイントを提起して、自然な流れでユーザーがより読みたくなる文章作りを心がけましょう。

結論を先に持ってくる

キーワード検索をするユーザーは、問題を解決してくれるサイトを探しています。結論を文章の最初に書くようにすることで、ユーザーはいち早く求める答えを得られます。

論理の飛躍が起こらないよう注意する

結論が先にあることによって、途中の段階や丁寧な説明が抜けてしまうと「論理の飛躍」という状態になります。

例えば「明日は土曜だから、缶コーヒーを飲む」という文章があるとします。明日が土曜であることと、缶コーヒーを飲むことが直接結びつくものではありませんし、両者が結びつく理由や説明が抜けてしまい「論理の飛躍」が起きています。

平日は出社前に必ずスタバに寄って、コーヒーを買っている。でも、明日は土曜日だから会社に行く必要も無いし、最寄り駅のカフェやコンビニまでわざわざコーヒーを買いに出かけるのも面倒。だから金曜の会社帰りに缶コーヒーを買っておいて、それを土曜の朝の一杯にするのが私のルーティーン。

ここまで書けば、「土曜」と「缶コーヒーを飲むこと」がきちんと説明でき、最終的にそこへ行き着くことを理解できるつまり「論理の飛躍」を起こさずに済むのです。

箇条書きや表を挿入する

箇条書きは、複数の事柄を項目に分けて書き並べる表現方法です。箇条書きにすると、視覚的にも分かりやすくなります。箇条書きの項目が多くなった場合は、表を使って整理するとスッキリします。

改行と段落を活用する

改行は話題を転換するときに行う手法です。改行がない文章は読みにくく、内容が頭に入ってきません。段落は1つのテーマごとのかたまりです。同じ内容をまとめて読みやすくする意味でも、5行ぐらいで新たな段落を作るのがおすすめです。

文字を装飾する

見た目を変えて強調する方法として文字を大きくする、太字にする、赤文字にする、「」で囲む、下線を引くなどがあります。重要な部分の文字を装飾して、目立たせてください。文章全体で同じ手法を取ると統一感が生まれ、途中で方法を変えると分かりにくくなります。

1文を40文字程度にとどめる

1文は40字程度にしましょう。長くなると読みにくくなり、ユーザーが離れてしまいます。1文1テーマにして、シンプルな文章を心がけてください。

句読点を適切に使用する

句点(くてん)は1文の区切りとなる「。」で、読点(とうてん)は「、」のことです。読点の役割は息継ぎをするためでなく、関係の深い語句同士をまとめ、関係の浅い語句を切り離すことにあります。主語が長いとき、逆説の助詞の後、修飾語が2つ以上続くときはそれぞれの間に入れるなどのルールがあります。

試しに句読点が全くないと、どのように感じるか見てみましょう。

【句読点の全くない文章】
C Dからサブスクへと時代は移り変わる中どんなアーティストにも浮き沈みはあるもので30年以上も時代のトップを走り続け売れ続けているバンドというのはあまり多くないメンバーチェンジもせず誰一人欠けることなく今もなおスタジアムツアーを行えば超満員というのは日本でも片手ほどの数しかいないだろう時代を超え人の心を打ち続ける多くの人の心に深く刺さり共感を生む歌詞とメロディは誰にでも書けるものではないし才能が湯水のように湧き続ける人間の方が珍しい

【句読点のある文章】 
C Dからサブスクへと時代は移り変わる中、どんなアーティストにも浮き沈みはあるもので、30年以上も時代のトップを走り続け、売れ続けているバンドというのはあまり多くない。

メンバーチェンジもせず誰一人欠けることなく、今もなおスタジアムツアーを行えば超満員というのは日本でも片手ほどの数しかいないだろう。

時代を超え、人の心を打ち続ける。多くの人の心に深く刺さり、共感を生む歌詞とメロディは誰にでも書けるものではないし、才能が湯水のように湧き続ける人間の方が珍しい。

明らかに読みづらいを感じるのでは無いでしょうか?同じ文章でも、一切句読点がなければ、どの位置で文章が区切られているのかが非常に分りづらくなるのです。

画像や動画などを織り交ぜる

言葉だけで伝えようとすると、必然的に文章は長くなってしまうもの。文字だけで伝わりにくいことでも、図や画像があるだけで一気に読み手に与える情報量がアップします。

紙のメディアとは違って、画像や動画など視覚・聴覚を有効に使いながら物事を伝えることができるのがW E Bライティングの利点でもあります。専門的な表現で言うとコンテンツのマルチメディア化とも言われます。

難しい表現を使用しない

ターゲットとなるユーザーが極限まで絞り込めているようなサイトであれば問題にはなりませんが、より多くの人に読んでもらおうとするのであれば、難しい表現や専門用語を使うと分かりにくい文章となり、ユーザーは読むのをやめてしまいます。

熟語は極力使わないようにしたり、難しい漢字はひらがなにたり、専門用語は言い換えたりなどの工夫により読みやすくなります。

同じ文末を連続させない

例えば文末がすべて「~です」となっていると、文章を読んだときのリズムが悪く、単調に感じやすい傾向にあります。同じ文末を連続させないようにしましょう。同じ文末になっていると気付いたときは、体言止めを間にはさむなど、同じ文末が続かないような工夫をしてください。ただし、体言止めを多く使いすぎると言葉足らずになるので、多用は禁物です。

記事のレギュレーションを決める

特に複数の執筆者がライティングに携わる場合、記事のレギュレーションを設定することによって、サイト全体のクオリティを保つことに繋がります。読者のペルソナを決めたり、文言表記のルール、N Gワードの設定、コンテンツの情報収集のソースなどについて事細かく決めていくことによって、誰が書いても一定の質のコンテンツを作ることができるようにしましょう。企業によっては、レギュレーションシートを活用するケースがあります。

トンマナを統一する

トンマナとは「トーン&マナー」のこと。サイトの色味やデザインなどのトーンなども含めた統一性・一貫性を持たせるための決まりやルールのことを指す言葉です。ライティングにおいて言えば一貫性を持たせるルールのようなものです。例えば企業が運営しているBtoBのサービスのサイトであれば、丁寧な表現の文章になるでしょう。

これが最新コスメのレビューを紹介している若年層向けのコンテンツを公開しているサイトならどうでしょうか。文体も必然的に砕けたものとなり、より共感を生みやすいよう語りかけるような文体・口調となり、全く違うものになるはずです。語尾を「です・ます調」にする、文字を明朝にするかゴシックにするかもトンマナに含まれます。ターゲットを意識して、統一感を持たせることがポイントです。

書くコンテンツのジャンルについても考える

情報の鮮度や速報性を求められているニュース記事などの場合には、正確性は大切ですが、「少しでも早く情報を求めているユーザーに届けること」にも重きを置いてライティングにあたる必要があります。

これが中長期的に検索エンジンからの評価を得ようとするSEOを目的としているコンテンツだとすれば、ユーザーの検索意図や共起語などについて意識的に設計してから着手する必要もあるでしょう。また、タイトルやキーワード、ディスクリプションなどについても検索画面でどのように見えるか?も意識した上で考案していくことが求められます。

分かりやすく伝える

分かりやすい文章を書くためには、文章はできるだけ簡潔にすることが重要です。長い文章よりも短い文章の方が理解しやすく、記憶に残りやすいからです。

また、段落は1つのアイデアやトピックに絞ることが望ましく、段落ごとに明確な主題文を持つことで、読者が追っている内容の流れを容易に把握できるようになります。

さらに、上記で解説している箇条書きやリスト形式を使うことで、視覚的にも情報を捉えやすくなり、重要な点を強調することができます。これらのテクニックを駆使することで、WEBライティングにおける読み手の理解を深め、情報を効果的に伝えることができるでしょう。

検索エンジン側から考えるWebライティングのポイント

WEBライティングのコツについてここまで考えてきましたが、Googleをはじめとする検索エンジン側としてはどのようなサイトを求めているのか?という視点からWEBライティングについて見てみましょう。

情報の網羅性

自分が情報を検索する際のことを想像してみてください。例えば札幌への旅行のプランを立てる為にWEBで情報を収集するとします。あなたはどんな情報を探すでしょうか。

・札幌駅周辺のおすすめのホテル
・札幌味噌ラーメンの名店情報
・気になっているスープカレー屋さんのメニュー
・雪まつりの開催時期
・羊ヶ丘展望台の営業時間
・札幌から1時間圏内で行けるスキー場
・大通公園、時計台、すすきのなどの観光スポット
・定番ではない、札幌の最新土産情報

ざっと考えてみただけでもこれだけ思いつきます。これらの情報を探すために一つひとつ検索窓にキーワードを入力し、検索していたらかなりの時間がかかるはずです。

逆に言えば、こんな情報が全て網羅されているサイトさえあれば、それが最適解であることは間違いありません。

ユーザーが求めている情報にプラスアルファ周辺情報まで網羅されていれば、ユーザーからも検索エンジンからも求められるコンテンツになることができるはず。ひとつの記事に全て入れ込むことには無理がある内容であても、複数のコンテンツに分けて、サイト全体で網羅されているような状態を作ることも心がけておくべきです。

WEBコンテンツにおいて独自性は大きな強み

検索においても記事に独自性があるのか?というのは重要な要素の一つでもあります。Googleは検索結果に同じような記事を並べることを良しとしているわけではありません、ユーザーに表示する検索結果にはバラエティに富んだサイトが並ぶことの方がより多くのユーザーの検索意図に応えることにもつながるからです。

逆に言えば、コピペ記事やどこかのサイトの内容をトレースしているようなページは検索結果においてはただのノイズでしかないということ。同じ題材について書く場合でも、独自の視点から、新たな切り口で書けるものがあれば、あなたなりの表現をするということを心がけましょう。

E A Tは分野によっては重視される

「EAT」という言葉は、SEOについて真剣に取り組んだことのある人であれば、一度は耳にしたことがあるのでは無いでしょうか。

・E=Expertise(専門性)
・A=Authoritativeness(権威性)
・T=Trustworthiness(信頼性)

それぞれの頭文字を取って作られた言葉が「EAT」です。

これらの指標は「Y M Y L(Your Money or Your Life)」と呼ばれる分野の検索結果について特に重視されるものとなっており、医療や政治・経済/財務・法律・国民・ショッピング・栄養・転職など「検索結果によって個人の将来的な幸福や健康、経済などに大きな影響を与えてしまう可能性」のあるコンテンツが対象となります。

それぞれについてみていきましょう。

専門性

どれだけその情報に特化しているサイトなのか?ということが計られます。ブラジルのサッカークラブのユニフォームを買いたいと思った日本人ユーザーがいたら、 ZOZOなどのファッションサイトよりも、スポーツ専門店のサイト、さらにはサッカー用品専門店のサイトの方がより欲しい情報に到達できる可能性は高まるはずです。

ユーザーのニーズに応えることができる可能性が高い情報を検索エンジンが選択する上で、この専門性というのは大きな鍵になります。

権威性

権威というのは誰が発信している情報なのか?という部分を重視する指標です。「誰が」という部分にフォーカスしたとき、その情報ソースの出所が明らかであり、一般の人と比べても専門的な知識を有する人が発信している情報は当然重要です。

例えば医学的な情報についてのコンテンツ。「風邪を引いたら喉に長ネギを切って巻く」なんてどこの誰が唱え始めたのかもわからない民間療法についての記事を上位に表示するのか、それとも大学教授が発信している最新の風邪薬の効果・効能か、優先して提供されるべき情報というのは火を見るより明らかです。

ただ、権威というものは簡単に身につけられるものでもありません。そういった場合には、その道の専門家に取材をした上で情報ソースを明らかにしたコンテンツを作成するといった工夫も有効です。

信頼性

情報自体の信頼性が担保される情報であることは、個人の人生を左右する可能性もあるYMYLの分野においては当然大切となります。

発売の1ヶ月前に想像だけで一般人が書いたショッピングサイトの商品のレビューと、発売後に他社商品や従来商品との機能・価格などの比較もした上で書かれた専門家のレビュー記事であれば検索ユーザーが求めている情報がありそうなページは後者であることがわかるはずです。

Y M Y L分野においてはもちろんですが、それ以外においてもW E BライティングでE A Tを意識したコンテンツ作りに努めましょう。

WEBライティングの注意点

WEBライティングの注意点

WEBライティングを行うときの注意点として、以下の2つが挙げられます。

著作権を侵害しない
誤った情報を記載しない

知らず知らずのうちに著作権を違反しているかもしれません。また、デマや誤報をうのみにして、個人ブログに掲載したことがある人もいるかもしれません。しかし、WEBライティングの責任者は、上記の2つの行為をすると、社会的責任を追及されかねません。

著作権を侵害しない

著作権とは、あらゆる著作物に対して、著作者の権利を保護するための法律です。WEB上のコンテンツにも著作権は存在します。著作者の許可がないまま、著作物を利用することは基本的にはできません。WEBサイトを構築する上で、気を付けるべき著作権の侵害にあたる行為は以下の通りです。

他人の文章をコピーアンドペーストして使う
別のサイトに掲載された画像やイラストを使う
画像やイラストを許可なく変えて使う

著作権を侵害していることを知りながら違反した場合、著作権法に従って、刑事的な罰則が科されます。著作権法第119条によると、著作権、出版権、著作隣接権の侵害は10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金です。著作者人格権、実演家人格権などの侵害は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金とされています。

民事的には、著作権者から損害賠償請求、不当利得返還請求、差止請求などを求められる可能性があります。

誤った情報を記載しない

インターネット上には、正しい情報もあれば、誤った情報もあります。必ずしも正しいとは限らないため、一次情報を確認することが大切です。

記事執筆の際は、クライアントから資料を提供してもらったり、直接話を聞いたりしてインターネットの情報に頼らないリサーチを行うことも必要です。

誤った情報を記載しないために、信頼できる情報源かどうかを調べましょう。官公庁が出している情報、新聞社などの大手メディアが出している情報、大手企業が発信している情報などは信頼性が高い情報です。複数の情報源を調べて、情報の正確性を確認してください。

信頼性のある情報源の選択

WEBライティングを行う際には、まず信頼できる情報源を選ぶことが肝心です。信頼性の高い情報源には、公的機関の発表、専門家の意見、実績のある学術誌などがあります。

これらの情報源から得たデータや事実を基に記事を構築することで、読者に信頼感を与えることができます。情報の出所を明記することは、透明性を高め、読者に安心感を与えるためにも重要です。

理想は、自身で取得した一次情報の情報源が唯一無二のコンテンツとなりますので、この点を意識されるとよいでしょう。

まとめ

WEBライティングで意識する必要があるのは、ユーザーが検索してサイトを見つけてくれることからスタートする点です。ユーザーが離脱しないように、結論ファーストを心がけ、ターゲットを意識した分かりやすい文章を書くようにしましょう。著作権や正しい情報の発信にも気を配るのも大切です。

カッティングエッジ株式会社は、15年のWEBマーケティング経験で得たノウハウを提供するSEOコンサルティング会社です。鋭い槍(やり)のような磨かれた感性で、WEB集客やWEB戦略をサポートします。WEB集客を成功させたい方、WEBライティングにお困りの方はぜひご相談ください。

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