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トンマナとは?意味の違いや設定方法をわかりやすく解説

トンマナとは

一般に広く使われている言葉というわけでもありませんので、まず「トンマナ」という言葉の意味がわからない方も多いかも知れません。トンマナとは広告やコンテンツの制作において用いられる言葉。元々は「トーン&マナー」を略したことから始まっている「文章のライティングやデザインなどの一貫性を保つこと」を指している言葉となります。

「ライティング」と「デザイン」それぞれで使われる「トンマナ」は異なるものとなりますので、この記事では2つの場面で使われる「トンマナ」について考えていきます。

ライティングにおけるトンマナとは?

まず、WEBや新聞・雑誌などコンテンツライティングにおけるトンマナを紹介してみたいと思います。なぜライティングにトンマナが必要となるのでしょうか?

それは、WEBメディアや、新聞・雑誌などは多くの人間がライティングの業務に関わる分業制であるということが関係しています。各々が好き勝手な語調・口調で文章を書いたり、極端に長い原稿が上がってきたりすれば、後々編集する立場の人間には面倒な仕事が増えてしまうことになるのが一因と言えるでしょう。

最初の段階で基本的なルールとなる「トンマナ」が決まっていれさえすれば、複数の人間が関わったとしても一定の範囲に収まった統一感のある文章に仕上げることが容易になるということです。

表記統一のためのルール

文章を書く上で基本となるのが「表記」です。例えば文中で「〇〇という」と書いている箇所もあれば「〇〇と言う」という表記をしている箇所もあるといった状況が見られればそれは「表記ゆれ」という現象となります。「こと」と「事」、「問合せ」「問い合わせ」などゆれが起こりやすい表記などについては注意しましょう。

また、文中に使用される可能性のある記号「!」や「?」であったり、数字の表現において全角のものを使用するのか、半角のものを使用するのかなども事前にルール決めておくことが表記統一においては重要なトンマナとなります。

雑誌や新聞の執筆・編集の際に使用されている「記者ハンドブック」というものも購入が可能ですので、表記の統一を図るにあたり執筆・編集をおこなう人が持っておくのも良い選択でしょう。慣れないうちは都度基準となる表記を確認しながら、コンテンツ執筆をすれば「ゆれ」が起こりづらいトンマナが整った制作環境を作ることにもつながります。

文字数のルール

同じサイトに掲載されているコンテンツで2000文字のものもあれば、20000文字のものもあるとすれば、それはもうトンマナが合っていないということになるはずです。

また、ページで横並びになる要素がある場合にも文字数を統一しておくことも重要となります。文字数が違いすぎると見た目の上でもガタつきが生まれてしまい、不揃いな印象を読み手に与えてしまうこととなります。

コンテンツには極端な長短が起こらないように、基準となる文字数を設け、前後何文字まで許容するかといった部分まで設定することが大切なのです。

語尾における統一感

「〇〇です。」「〇〇ます。」「〇〇でしょう。」などの語尾をメインに使っている文章の中に「〇〇だ。」「〇〇である。」「〇〇だろう。」が突然混在していたら読み手に大きな違和感を生みます。それが誰かによる発言を文中に挿入したものであれば違和感は無い場面かも知れませんが、語尾表現においてもトンマナを決めておきましょう。また、トンマナを決めたからといって「〇〇です。〇〇です。〇〇です。」といった連発をしてしまうと、文章としての面白みや、読む際に適度なリズムを生み出しにくくしてしまうという弊害も。場面によっては「体言止め」だったり、違和感のない範囲で語尾のバリーションを考え、「です」や「ます」の中に織り交ぜることも必要になります。

コンテンツを利用したブランディングに必要となるトンマナ

コンテンツライティングといっても、自社サイトやコラムなどのオウンドメディアばかりではありません。SNSにおける発信などにおいても企業をどう見せたいのか?ユーザーとどのようなトーンでコミュニケーションを図るか?といったことを考えるときに必要になります。複数でSNSを運用する場合はもちろん、担当者が一人の場合にも企業やブランドを「どのような人格として認識して欲しいのか?」と考える時、トンマナが求められるのです。

こういう言動はしない「NG」を考える

禁止項目を設けることでブランドイメージを保つことは非常に重要です。「炎上」などを避けるという意味においても運用マナーを定義しておきましょう。

〇効果・効能など誇張表現や、法に抵触する可能性のある表現は決まった言い回しに限定する

〇競合他社や競合製品・サービスに関しては絶対に否定的な表現をしない

〇政治や国際情勢に関しては一切言及しない

〇ルッキズムに繋がるような表現はしない

〇ジェンダーやLGBTQに関する表現に細心の注意を払う

重要なことは、少しでも誰かが不快な思いや、反感を抱くような要素は極力排除するという姿勢でしょう。もちろん、尖ったキャラクターを打ち出すというのもありではありますが、自社の商品・サービスなどを自嘲気味に紹介するのと誰かを下げるような下品な言動するのは全く意味合いが変わります。多くの反感を生むようなことだけは、最低限のマナーとして設定しておく必要があるでしょう。

デザインにおけるトンマナとは?

デザインにおいてのトンマナはブランドや会社のイメージなどをそのまま表すものともなり得ます。色味やフォント選び、線や影のつけ方など細かな部分までトンマナを規定しておけば、この色ならこの会社、このフォントならこのブランドなどといったように統一感を高め消費者にイメージ付けや認知をしやすくさせるといった効果も。ターゲットとなるユーザーを想定してデザインのトンマナを決めておくことで、デザインに関する工数の圧縮なども実現できるという利点も存在しています。

・高級車、ハイグレードマンションなどのトンマナ

高級車の広告を思い浮かべてみてください。もし、ラグジュアリーなイメージをユーザーに与えたいのであれば大きな参考になるはずです。

ベースカラーはブラックや、ダークブルー。テクスチャとしては深い赤のベルベットのような素材感のものを使用するのも良いでしょう。フォントは、明朝体。見出しには金文字や銀文字などのメタリックなフォントを用いるのも効果的かも知れません。

・女性向けコスメブランドのトンマナ

女性向けコスメのブランドは、ターゲットとする層によってトンマナが異なるので非常にわかりやすいサンプルと言えます。

「若年層向けプチプラコスメ」の場合、中学~高校生をターゲットとしているので、ベースカラーはピンクなどの明るい色を用いるパターンが多く見られます。リップ、チーク、アイシャドウなどの商品に関連した制作物などにおいては、商品の発色をそのままイメージできるような色味を使うことも。

フォントについてはかわいさを演出する目的もあり、角を落とした「丸ゴシック」系のフォントを用いる場面が多いほか、若干上の世代にも訴求したい商品などの場合には明朝系のフォントを用いるクリエイティブも確認できます。

「無添加系コスメ」の場合、あまり多くの色味を用いないというクリエイティブが特徴的です。白をベースにしているブランドや、色が使われている場合にもグレーや水色、薄目のグリーンなど淡い色をベースにするケースが多く、見受けられます。

華美な装飾をせずシンプルなデザインをすることで「添加物などのまじりっけが無いもの」というイメージをクリエイティブでも体現していくのが無添加コスメのクリエイティブ。画像イメージも水・空・土・緑などの自然を想起するようなものが用いられることがあり、ユーザーの好む傾向に合わせたクリエイティブと言えるでしょう。

トンマナに関するまとめ

テキストライティングにおいても、デザインにおいても「トンマナ」を作る上で重要なのはユーザーやコアとなる購入者層に対してどのようなイメージを抱いてもらいたいか?という点を深く考えるのが重要であるということです。

トンマナから著しく外れたテキストやデザインがあれば、必然的に悪目立ちや浮いた存在となるためユーザーにちぐはぐな印象や間違ったメッセージを送る可能性も考えられます。

適切なブランディングや、権威付けの点からも非常に重要なものとなりますので、世の中に対してどのように見せていくか?という軸となる部分はブレることが無いよう、ブランディング戦略全体や、ブランドアイデンティティなどと相違ないトンマナを作り上げるようにしていきましょう。

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