投稿日:2025年2月20日 | 最終更新日:2025年3月2日
Webサイトのデザインについて調べると、しばしば耳にする「レスポンシブ」という言葉。なんとなく意味はわかっていても、その詳細や必要性をしっかり理解しているでしょうか。本記事では、レスポンシブデザインの基本と、それに伴う対応・考慮事項、そして2025年現在の状況やコンテンツマーケティングとの関連性を交えながら解説します。
レスポンシブデザインとは?
「レスポンシブデザイン」とは、ユーザーがサイトを閲覧しているデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)の画面サイズや比率に合わせて、自動的にレイアウトやデザインを最適化して表示する手法のことです。
- パソコン:横長の比率(4:3や16:9など)が主流
- スマートフォン:幅が狭く縦に長い画面が多い
レスポンシブ非対応のサイトでは、PC用デザインをスマホで無理に縮小表示しなくてはならず、文字や画像が極端に小さく表示されるなど、ユーザーにとって読みづらい体験を与えてしまいます。
一方、レスポンシブデザインではHTMLは共通にしつつ、デバイスごとに異なるCSS(スタイル)を適用し、ユーザーには端末に応じた快適な表示を提供します。かつてはPC用とモバイル用で別々のHTMLファイルを運用する方法も存在しましたが、更新ミスやヒューマンエラーを引き起こしやすいという難点がありました。
結果として、レスポンシブデザインはユーザーにとって最適な表示を実現し、サイト運営上の負担を大幅に軽減する「一石二鳥」の手法となっているのです。
レスポンシブデザインの基本的な仕組み

レスポンシブデザインはパソコンとスマートフォン共通のURLを使うことになるため、基本的に共通のテキストと共通の画像を使用することになります。
- PC版:大きな画面に合わせて複数カラムのデザイン
- タブレット版:中間サイズに合わせてレイアウトを調整
- スマートフォン版:縦長で幅が狭い画面に最適化(1カラムなど)
パソコンのディスプレイを前提とした画像の場合、スマートフォンだと画像のデータサイズが大きすぎてしまうことでページの表示速度が大きく低下するといった可能性もあります。
CSSで「display:none」という指定を利用すれば、表面上画像は表示されなくなりますが、この指示の仕方では表示しない画像でもデータとしては読み込んでしまうことになります。全く表示しない画像のデータで、速度が低下してしまうのはあまりにも勿体ないことです。
そこで、HTML5の「picture」タグと「source srcset=」を使うことでパソコンのための画像データと、スマートフォン向けの画像データそれぞれの端末で読み込むものを切り替える設定をすれば速度に対する評価にもマイナスの影響を及ぼさない設定などレスポンシブには工夫が必要です。
レスポンシブデザインとリキッドレイアウトの違い
レスポンシブデザインと混同される概念に、リキッドレイアウトがあります。厳密には、レスポンシブデザインを実現するために、要素の幅を相対値(%など)で指定する手法が「リキッドレイアウト」であり、これに対置するものが「ソリッドレイアウト」(固定幅)です。
- ソリッドレイアウト:ピクセルなど固定値で幅を指定
- リキッドレイアウト:ウィンドウ幅に応じて要素のサイズを可変
レスポンシブデザインでは、画面サイズに応じてCSSを切り替える「メディアクエリ」を利用するほか、要素をリキッドレイアウト化して柔軟に表示を変化させる手法も組み合わせ、端末ごとに最適な見た目を提供しています。
レスポンシブ対応の必要性は、より広範に
最初にレスポンシブデザインへ対応する必要性がまず高まってきたのは、ECサイトなどをはじめとする一般ユーザーが広く閲覧する可能性が高いサイトです。
スマートフォンの世代・性別などを問わない普及、タブレット端末の一般家庭への浸透などの背景もありユーザーがパソコンだけでアクセスするという時代では無くなったことが大きく、BtoCをメインとしているビジネスの場合にはレスポンシブデザインに対応したサイトが用意されていることが必須条件となっています。
2025年現在ではBtoBサイトでもレスポンシブ対応は当たり前になりつつあります。
ビジネスシーンでも利用が増える端末に対応するべき
ビジネスパーソンであっても、移動中や外出先ではスマートフォンやタブレットを使って情報収集をするケースが一般的です。
- 通勤電車で新しいサービスの口コミや公式サイトを調べる
- タブレットを使って簡易的なプレゼンを行う
このような状況で、PC表示前提のサイトしか用意していないと、機会損失につながりかねません。BtoBであっても、レスポンシブ対応で端末に合った表示を実現するのは必須と言えるでしょう。
検索結果の表示において不利につながる可能性
Googleはモバイルファーストインデックス(MFI)の方針を打ち出し、モバイル端末での表示を重視した評価を行うとアナウンスしています。
- スマホに対応していないサイト=検索エンジンの評価で不利になりやすい
- 2020年~2021年に完全導入が予定されていたが、延期の動きもあり
いずれにしても、今後もスマホ表示が検索評価において大きなウエイトを占めるのは確実というか必須になります。レスポンシブデザインは、そのベースとなる「スマートフォン対応」を効率よく実現する手段となっています。
WordPressのテーマやノーコードツールのSTUDIOなども、そもそもテーマがレスポンシブで設定されていることが多いです。WEBサイト構築に伴い、レスポンシブ設定は必須なのでその要件を満たせる環境選びが重要です。
レスポンシブに対応することで起こるメリット

特にコンテンツマーケティングの視点から、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSとの連携は欠かせません。SNS経由のユーザーは、大半がスマホで閲覧していると想定していいでしょう。こうしたアクセスを確実に取りこぼさないためにも、レスポンシブ化はもはや必須と言えます。
スマートフォンユーザーに無駄なストレスを与えない
SNSにアクセスする端末のことを考えてみてください。パソコンからアクセスすることも可能なサービスが多いですが、ほとんどの方がスマートフォンからアクセスしているのではないでしょうか?
SNSでシェアされた記事に興味を持ったユーザーがスマホでアクセスしたとき、そのサイトがPC向け表示のままだったら、文字が小さくリンクが押しづらいなど、大きなストレスを感じるでしょう。
- 「読みたい内容なのに、操作が面倒でやめてしまう」
- 「熱意が冷めて離脱する」
このような機会損失を防ぐためにも、レスポンシブ対応は非常に合理的な解決策です。
手にしているのは「電話でもある」という現実
当たり前のこと過ぎて、意外見落とされがちな事実として「スマートフォンは電話である」ということを意識しておくことも大切です。
スマートフォンは、通話時間より圧倒的にWEBやSNSを閲覧したり、ゲームをプレイしている時間の方が長いというユーザーも多い状況ではありますが、その端末は電話をベースとした多機能端末なのです。
- 通話へのワンタップ発信が可能
- ショートメッセージ(SMS)での素早いやりとり
もしサイトのCTAに電話発信ボタンを設置すれば、ユーザーはフォーム入力の手間をかけず、即座に電話問い合わせができます。緊急度の高いサービスや、直接コミュニケーションを求める商材では、このメリットは非常に大きいです。
まとめ
スマートフォンやタブレットの利用が当たり前になった今、レスポンシブデザインに対応することは、BtoCはもちろんBtoBサイトでも必要不可欠です。さらに、検索エンジン(特にGoogle)の評価軸にも大きく関わるため、レスポンシブに対応していないと検索結果で不利になる可能性があります。
サイトのリニューアルや新規構築を検討しているなら、レスポンシブ化を最優先事項の一つとして考えましょう。BtoBでコーポレートサイトでは、レスポンシブに対応していないうサイトもあります。なのでサイト制作においては、そもそもレスポンシブ設定に対応している環境設定を選択しましょう。
コンテンツマーケティングとの相乗効果を高め、SNSからのアクセスやスマホユーザーを確実に取り込むためにも、今後のウェブ戦略に欠かせないアプローチです。


カッティングエッジ株式会社 代表取締役 竹田 四郎
WEBコンサルタント、SEOコンサルタント。WEBサイトの自然検索の最大化を得意とする。実績社数は2,500社を超える。
営業会社で苦労した経験より反響営業のモデルを得意とし、その理論を基に顧客を成功に導く。WEBサイトやキーワードの調査、分析、設計、ディレクションを得意とする。上級ウェブ解析士、提案型ウェブアナリスト、GAIQの資格を保有する。著書:コンテンツマーケティングは設計が9割